「自分っていらないんじゃないかな」
そう思った夜が何度もありました。
読者のみなさんも、そう悩んだ夜があったのではないでしょうか。
21歳でフリーライターになり、色んな方と仕事をさせてもらって来ましたが、そこには僕よりも年上で職歴も長い先輩たちしかいませんでした。
23歳になった今でもその構図は変わらず、常に先輩たちと関わらせていただいている毎日です。
そんな毎日を続けていると、自分の価値がないように思えてきます。
だって、僕よりも経験豊富で鋭い言葉を書ける人なんていっぱいいるから。
自分の変わりなんていくらでもいるから。
実際、うまくいかないプロジェクトでは、僕とチェンジする形で別のライターさんが変わりを務めることもありました。
ライターが仕事を依頼される理由
しかし、周りがすごく見えるからといって、自分が変わりの存在だと思う必要はありません。
ライターが仕事を依頼されるのは、決して担当者の代わりではなく、言葉のプロとして新しい価値を生み出して欲しいからです。
そして、ディレクターや編集者がライターを厳選するのも、適材適所を考えて、そのチームが働きやすいようにするためです。
私も小さいチームをディレクションする立場にいるのですが、メンバーが一緒に働いてくれるのをとてもありがたいと思っています。
代わりがいるなど思うことはなく、むしろどうやったら力を発揮できるのか悩むくらいです。
「ダメ出しばかりで自分は必要とされてない」
と感じる場合もあるでしょう。
ですが、私はダメ出しをしてくれるクライアントさんは貴重だと思います。
ダメ出しがあるということは、コミニュケーションを取れる余地があるからです。
しかし、ただ指摘された部分を修正するだけでは、苦しい状況は変わりません。
素直に指摘を受け入れ、コミニュケーションを取り、一緒に状況を改善する必要があるでしょう。
少々話が逸れましたが、
つまり、ライターとして言葉を紡いでいる以上、自分の存在理由はあります。
駆け出しライターが価値を高める方法
ですが、依頼された仕事をその通りにこなすだけではどうしても価値は薄れてしまうでしょう。
仮にどれだけいい文章を書いたとしても、価値が分かりづらく、想いが伝わらないからです。
じゃあどうするのかというと、自分なりに提供できる価値を見つけるしかないと思います。
私がよくやるのは、チームMTGで議事録を録ることです。
意見を発言しながらも、議事録を書こうと思う人は意外といません。
また、議事録を残さないちょっとしたMTGは意外と多く、そうなると決定事項やスケジュールが把握しづらい状況に陥ってしまいます。
そこでMTG中に議事録を取ると、クライアントさんやメンバーがとても喜んでくれるのです。
MTGがない案件の方が多いとは思いますが、自分なりにできることを探して貢献しようとする姿勢が、自分なりの価値の創出につながると思います。
他のライターがすごく見える夜に考えること まとめ
熱烈なオファーを除き、ライターへの仕事依頼はあっさりしていると思います。
それは、ライターの仕事がテキストコミニュケーションで成り立つからでしょう。
他のライターがすごいと感じるのも、実際に仕事の様子を見ていないからかもしれません。
業務に関わらず、人間味のあるコミニュケーションを取ると、ライターの見え方が変わってくると思いますよ。
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