「構成の作り方がわからない…」
「何となく書き始めて、うまくまとまらなくなる」
そんな悩みを抱えている人はいませんか?
でも、安心してください。構成は“才能”ではなく、“考え方”と“手順”でつくれるものです。
構成がしっかりしていると以下のようなメリットがあります。
- 伝えたいことが明確になる
- 読者が読みやすくなる
- 執筆スピードも上がる
つまり、構成は文章全体の「土台」であり、最初に身につけるべきスキルなんです。
この記事では、初心者でも実践しやすい「構成づくりの5つのステップ」をわかりやすく解説していきます。
構成が苦手な人でも、読み終わる頃には「書く前にやるべきこと」がクリアになるはずです。
構成づくりは技術
構成づくりに才能は必要ではありません。
才能よりも、いい構成を作ろうとする姿勢が大切です。
普段からいい構成について考えたり、みんながほしいものを感じ取ったりすると、技術が身につきます。
つまり、何度も構成をつくって経験を積むのが重要なんです。
逆にいえば、構成づくりは誰でもできるものでもあります。
構成の作り方に正解はありませんが、さまざまな方法を試して自分なりの方法を見つけていきましょう。
構成を作る5STEP
ここでは、構成の作り方を大きく5段階に分けてご紹介していきます。
この流れで構成を作れば、高品質な記事を作成できます。
まずは一度やってみて、構成づくりの感覚を掴んでください。
1.情報は命!あらゆる角度で情報を集めろ
情報がなくては構成を作れません。
もし、リサーチなしで構成を作ろうとしているのであれば考えを改めましょう。
リサーチはライターの基本です。
特にSEOを意識するのであれば、上位記事と関連キーワードを調べ、構成に落とし込む必要があります。
ここではより具体的に、リサーチの仕方とそのやり方を解説します。
上位10記事の見出しを洗い出す
webマーケティングツールを活用すれば、検索キーワードに対する上位記事の情報を参照できます。
有料ソフトのほうが見られる情報が多くありますが、ここでは無料で使用できる「ラッコキーワード」を活用しましょう。
まず、ラッコキーワードのサイトへアクセスし、機能を活用するために無料の会員登録を済ませておいてください。
会員登録が完了できた方は、指定のキーワードを検索します。
左側のサイドメニュー内にある「見出し抽出」をクリック。
すると、上位記事のリンクとその見出しが一覧で表示されます。
ここで、そのキーワードに対して、どんな記事が読まれているのか、どんな情報が盛り込まれているのかをチェックしましょう。
ラッコキーワード上では少々見づらいため、右上の「CSVダウンロード」から、CSVでチェックするのがおすすめです。
関連キーワードを洗い出す
関連キーワードを調べておくとこの後のニーズ分析に役立つため、できる範囲で調べておきましょう。
さまざまなツールがありますが、今回はラッコキーワードを使用します。
まず、サジェストキーワードをチェックします。
検索エンジンで文字を入力すると、自動で下に出てくる候補のこと。
(例:「海外プロポーズ」と打つと「海外プロポーズ 動画」「体験談」などが表示される)
これは、他の人の検索や自分の履歴をもとに「こういうの探してない?」と教えてくれる仕組み。
自分が想像していなかったキーワードやニーズが見えてくるため、コピーするなどしてまとめておいてください。
次に、関連キーワードをチェックします。
検索した言葉に“関係ありそうな別の言葉”のこと。
(例:「SEO対策」で検索すると、「SEOとは」「SEO対策 会社」などが出てくる)
どこに出る?
Googleの場合、検索結果のいちばん下に表示されることが多い。
どうやって決まる?
・同じテーマでよく一緒に検索されている言葉(=検索意図)
・Web上でよく一緒に使われている言葉(=共起語)などをもとに、Googleが自動で選んでいる。
ラッコキーワードでは、月間検索数が多い順に関連キーワードを表示してくれるため、情報の過不足をチェックするときに役立ちます。
最後に、LSI/PPAを見ていきましょう。
ユーザーが検索したときに、「次に気になりそうなこと」や「よくある関連質問」を教えてくれるヒントのこと。
LSI(Latent Semantic Indexing)とは?
あるキーワードと意味が近い言葉のこと。
(例:「カメラ」→「レンズ」「撮影」「シャッター速度」など)
※「LSIキーワード」という言葉は今は少し古くなってきているけど、関連語や連想語として今も意識されている。
PAA(People Also Ask)とは?
Google検索中に出てくる「他の人はこちらも質問」のコーナーに出てくる質問。
(例:「SEOとは?」に対して、「なぜSEOが重要なの?」など)
LSIでは、そのキーワードにまつわる事柄とその頻度が分かります。
よくある質問に該当するPAAは、質問されやすい事項を把握できるため、記事に盛り込むだけでニーズを満たせます。
ここまで3つのキーワードを調査してきました。
調べた内容は必ずどこかにまとめ、可視化できるようにしておきましょう。
2.「なぜ?」を深堀り!読者のニーズを把握する
みんなが欲しいというニーズを把握できなければ、いい構成は作成できません。
ここでは、ニーズを把握するテクニックを2つご紹介します。
関連性を見出す
調べた上位記事の見出しと各種キーワードに共通点がないかチェックします。
同じ意味の言葉やトピック、またその反対など、あらゆる角度から情報を見つめてください。
共通した点が多いようであれば、その情報の重要度が高くなります。
一方、少ないキーワードや情報は、ニーズが薄い場合やまだ注目されていないトピックだということです。
色や記号で目印を付けながら、関連性を見出してください。
・なぜ?で深堀り
ニーズを把握するには、なぜ?Why?で問いかけるのがベストです。
さらに、1度ではなく、5回程度深堀りできるといいでしょう。
- なぜ構成作り方と検索したのか
→構成の作り方を知りたい/本当に合っているか確かめたい - なぜ構成の作り方をしりたいのか
→いい文章を書きたい/構成がよくないと指摘された - なぜいい文章を書きたいのか
→自身のブログのアクセスを伸ばしたい/文章にチャレンジしたい - なぜ自身のブログのアクセスを伸ばしたいのか
→収益化したい/ブログを通じていろんな人と交流したい - なぜ収益化したいのか
→今の働き方に不安がある/自由な時間がもっとほしい
少々粗めではありますが、上記になぜ?の深堀りをしたものを記載しました。
なぜ?で深堀りを続けていくと、構成の作り方が知りたいだけでなく、将来に対する不安や文章を指摘された経験など、あらゆる背景が見えてきます。
つまり、構成の作り方をただ教えるのではなく、将来に対する不安を払拭できるようなコンテンツにすることで、読者のニーズを満たせるのです。
今回は指定キーワードに対して深堀りしましたが、サジェストやLSI、上位表示されている記事の順番など、さまざまな対象で深堀りをしてみてください。
時間がない場合でも、指定キーワードと上位表示されている記事を見る理由に関しては、深堀りしておくようにしましょう。
検索したり、ヤフー知恵袋を調べてみる
調べた情報やキーワードを直接検索欄に打ち込むのも、ニーズ把握の手段です。
ぼんやりとしていた記事の輪郭が、なんども検索をするとはっきり見えてくるようになります。
また、ヤフー知恵袋はニーズ把握の宝庫です。
日頃の悩みや疑問があれほどチェックできるサイトは、なかなかありません。
指定のキーワードで調べてみて、どんな悩みがあるのか、それをどのように解決しているのか、それぞれチェックしましょう。
そして、これまでの工程でニーズを把握できたら必ず言語化して残しておくようにしてください。
記事を書いているうちに忘れてしまうほか、クライアントにチェックしてもらうときに意図が伝わりやすく便利です。
3.見出し・トピックを作る
リサーチで把握したニーズや情報をもとに、文章の見出しを作っていきます。
文章の「タイトル」や「表題」を指すものです。
読者に内容を一目で伝えたり、続きを読みたくさせたりする役割があります。
見出しは、イメージのしやすさとSEOであれば検索されやすさが重要です。
WEB記事においては、読者は自身が読みたい部分から読みます。
つまり、記事を頭から最後まで通して読まないのです。
どこから読んでも読者のニーズを満たせるよう、チャプターをイメージしながら見出しを作りましょう。
分かりやすい例が映画のDVDです。
映画を続きから見る場合、トップ画面からチャプターを参照し、該当するシーンを探しますよね。
そのシーンのまとまりがチャプターであり、見出しに該当する部分です。
映画にもよりますが、途中から見ても話についていける場合も少なくありません。
場合によっては、順番を入れ替えてもスムーズに映画を楽しめる作品もあるでしょう。
その理由は、チャプターごとにある程度話がまとまって完結しているからです。
つまり、どんな映画も文章も小さな話が集まって大きなストーリーになっています。
見出しの作り方
まずは、見出しにあたる小さな文章の内容を決めていきます。
文章の内容は、一旦ざっくりでも大丈夫です。
桃太郎であれば、「桃太郎が動物を仲間にする」くらいの感覚でいいでしょう。
記事のテーマに沿った見出しを複数作り、伝えたい内容に過不足がないか確認します。
次に、読まれやすさと検索されやすさを意識して最適化していきましょう。
工夫次第で読まれ方は変化するため、色々試しながら見出しの作り方を身に着けていってください。
内容を箇条書きで整理し、参考情報をのせておく
各見出しで記載する内容を、箇条書きのような形でまとめておきましょう。
ポイントは、ほかのライターさんが見てもスラスラ書けるようにすることです。
そのためにも、参考記事や参考書籍があるのであればリンクを残し、分かりやすい状態にしておきましょう。
4.読みやすいように順番を入れ替える
見出しとして作成してきたチャプターの順番を整理し、魅力的な展開を作り上げていきましょう。
建物でいうと、先ほどまで作っていた部分は土台にあたり、ここからは組み立ての段階です。
組み立てに必ずしも固定された順番があるわけではなく、読者のニーズや傾向から正解は変化します。
家であれば、2Fにキッチンを置きたい人もいるでしょうし、なかには3Fがいい人もいるかもしれません。
だからこそ、STEP3で見出しをチャプターとして整理するのが重要です。
中途半端に見出しを整理していると、順番を入れ替える際に混乱してしまいます。
パズルのようにいろんなパターンを試しながら、読者に最適な順番を探ってください。
5.最終チェックする
構成ができたら、最終チェックをします。
- 論理の矛盾や飛躍がないか
- 読者ニーズに沿った内容と順番か
- 具体的な内容になっているか
- 読者の感情に寄り添っているか
- 導入と結末が魅力的か
上記の内容に照らし合わせ、ほかのライターさんに書いてもらってもクオリティが担保されると感じれば、すばらしい構成ができています。
もし、納得していない部分がある場合はリサーチからやり直しましょう。
多くの場合は、見落としや抜けから流れが破綻します。
逆にいえば、しっかりとリサーチをすれば誰でもいい構成が作れるということです。
初めは慣れないかもしれませんが、何度も繰り返し、構成づくりに慣れてくださいね。
まとめ
今回ご紹介したやり方を参考にすれば、知識や経験がなくてもいい構成が作れます。
まずは、トライすることが重要です。
ゆっくりでもいいので構成を一つ作り上げ、それを何度も繰り返して作業に慣れていきましょう。
それでも難しいと感じる方は、当メディアのコミュニティ「フレフレコミュニティ」で解説しているため、気になる方は参加してください。
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