「納期は苦しいもの。守るのが大変」
このように感じている駆け出しライターさんは、多いと思います。
筆者も、納期に悩まされ、追い詰められたときがいっぱいありました。
この記事では、私の経験を踏まえて納期を守るテクニックを詳しく解説します。
さらに、納期を自在に操るゲームマスター法もご紹介するため、ぜひチェックしてください。

納期の守るテクニック3選 無理せず遅れない仕組みを整える方法
納期を守るためには、ちょっとしたコツを掴むのが重要です。
慣れてくると、テクニックとして自身に定着し、納期も苦しくなくなるでしょう。
ここからは、上記記載の納期の守り方をそれぞれ詳しく紹介するため、気になる部分からチェックしてみてください。
納期をすぐパッと見える状態にしておく
納期に遅れそうなときって、あまり期日を意識できてないときじゃありませんか?
「あ、あの案件明日までだった!」
このような状況を避けるためにも、納期を可視化できるようにしましょう。
Googleカレンダーなど、普段利用している手帳アプリなどに記載するだけで大丈夫です。
ただし、普段から使うカレンダーアプリにしてください。
ライター用とプライベート用とで分けてもいいのですが、そうするとチェックを忘れます。
自分なりのやり方で結構ですが、パッと目に付く場所に納期が書かれている環境を整えましょう。
依頼された当日に、6割終わらせる
6割終わらせるという概念は、書籍『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』を参考にしたものです。
著者の中島聡氏は、書籍のなかで2割の時間を全力で取り組み、8割の仕事を終わらせる「ロケットスタート術」という方法を提唱しています。
この仕事術の目的は、全力を尽くしてトータルでかかる時間を把握することです。
もし全力で仕事をしても、なかなか終わらないようであれば、期日の延長をお願いしなければいけません。
ですが、締め切りギリギリでお願いするよりも早い段階のほうが印象がいいですし、対処ができます。
ライティングにおいても、2割で8割とは言いませんが、大体6割くらい終わらせられるといいでしょう。
また、仕事に取り組めなくても算段はつけるようにしてください。
なんとなくで仕事のスケジュールを把握すると、最終的に時間が足りなくなり、納期に間に合わないといった自体に発展してしまう可能性があります。
ポイントは、とにかく依頼されたときにスケジュールを掴むことです。
仕事を繰り返すなかで、仕事の見通しをつける力も養ってくださいね。
無理な案件はそもそも契約しない
案件を無理に受けないのも、納期を守るテクニックです。
中途半端に対応するよりも、自分の状況を適切に見極め受注できないことを伝えるほうが、発注側からの信頼があがるでしょう。
また、無理に受けないのはモチベーションの確保にもつながります。
大量の納期を捌くのは、たしかにちょっと気持ちいいですし、達成感もあります。
ですが、その後の反動が大きいのも事実です。
安定して稼働するためにも、バランスを保ちながら案件を受けるようにしましょう。
納期があるのはむしろありがたい!
納期は自分を苦しめるものだと思いがちですが、別の側面から見ると印象が変わります。
簡単ではありますが、ここでは意外な納期の効果をご紹介します。
最強の締め切り効果が発揮される
「明日の宿題やるの忘れてた!今すぐやらなきゃ!」
学生時代のあるあるシーンだと思います。
そして、謎の集中力を発揮し、次の日宿題を提出できていましよね。
この謎の集中力が、締め切り効果です。
締め切りギリギリまで追い込まれると、今の状況を打破するために脳がフル回転します。
脳がフル回転した影響で、むしろ普段よりも効率よく宿題をこなせたと感じられたのではないでしょうか。
この効果は、ライティングにおいても同様です。
また、締め切り(納期)は、ライターを動かす最大の原動力です。
自分から締め切りを決めて書き始めると、その効果が顕著に現れますよ。
書く理由になる&コミュニケーションも取りやすい
私たちは、依頼があるからプロのライターで在れますし、筆を取れます。
さらに、締め切りを強く意識するから書き切ることができるんです。
完璧主義に近づき、こだわりが増えるほど、文章に対して無限に手を加えられます。
そうなると、締め切りがないと永遠に書き上げられません。
締め切りは、ライターをライターたらしめるものです。
あまりネガティブに捉えず、有り難いものだと感じておくと気持ちが楽になりますよ。
最強なのは自分がゲームマスターになること
納期が近づいて焦るのは、相手とのルールがあるからです。
私たちは、相手とのルールを基準にして遅れたら失敗、納品できれば成功と感じます。
しかし、その基準は一体誰が作ったのでしょうか。
納期が苦しい一番の原因は、あなたが不利なゲームで戦っているからかもしれません。
有利に仕事をするためにも“ゲームマスター”を目指しましょう。
ゲームマスターとは、物事の捉え方を意図的に操作できる人です。
料理を例に解説していきます。
自宅で自分用の食事を作る場合、お客さんはいないため、どれだけ調理が遅れてもクレームを言われませんよね。
ですが、同じ食事でもレストランというお店になると、スピードや味のクオリティなど守るべきルールが発生します。
これは、私たちがレストランにはルールがあると認識しているからです。
しかし、どんな環境でもルールはコントロールできます。
ポイントは「ルールをズラす」ことです。
レストランであれば、調理が遅れることをメリットに感じてもらいます。
例えば、席の予約を受ける際に
「その日は奥様との記念日ですよね。料理はゆっくりお出ししますので、たくさんお話してくださいね」
と伝えれば、調理が遅くてもお客様から喜ばれます。
ちょっとしたジャズコンサートなどをやって、待つ時間が楽しみになるような演出もいいでしょう。
あくまで一例ですが、当たり前に感じているルールをズラせば、悪いこともプラスに感じてもらえます。
必ずしもプラスαの演出をする必要はありませんが、納期においても自分でルールをズラすようにしましょう。
ルールをズラせれば、自分がやりやすい納期を決めることができます。
さらに「納期を守る、遅れる」といった価値観から抜け出せるでしょう。
納期の守り方まとめ
- まずは、カレンダーに納期のメモを徹底
- 次にあえて納期を意識して執筆する
- そして、ゲームマスターになり、納期と関係ない働き方を目指す
納期の守り方は人それぞれです。
今回ご紹介したテクニックを試し、自分なりの方法を見つけ、それを改善していきましょう。
ライターですから、納期の守り方を取材したり記事にしたりするのも面白いかもしれませんね。
また、当サイトでは、駆け出しライターさん向け「フレフレコミュニティ」を立ち上げています。
納期の守り方や文章テクニックの共有など、仲間と協力しながら成長できる環境を整えているので、気になる方は概要をチェックしてみてください。
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