「才能ではない。真摯さである。」
この言葉は、マネジメントの父・P.F.ドラッカー氏が『マネジメント』の中で語った一節です。
マネージャーの資質について述べたものではありますが、私はこの言葉に深く感銘を受け、未熟ながらも「真摯であること」を自らの軸に据えて、ライターとして歩んできました。
しかし今の社会には、政治家の汚職や職場でのハラスメントといった、真摯さの欠如を感じる場面が少なくありません。
何が誠実で、誰を信じるべきか──見極めるのが難しい時代です。
だからこそ私は「Integrity(真摯さ)」を理念に掲げ、それに見合う働きや発信をする場として、IntegrityWriting を立ち上げました。
ビジョン
「ライターの魅力を広げ、市場を育てる未来へ」
ライティングの世界には、今2つの大きな課題があると考えています。
課題①:パイの奪い合いになっている
多くのライターが、限られた仕事やクライアントをめぐって競い合っています。
スキルを磨き、関係性を築き、一度得た仕事をいかに守るかに神経を尖らせているのが現状です。
しかし、これでは業界全体が縮小し、ライターも依頼する企業も苦しくなるばかりです。
これからのライターには、目の前の案件にとどまらず「まだ可視化されていない価値」や「潜在的なニーズ」を掘り起こし、新しい市場を生み出す役割が求められると感じています。
課題②:ライターの魅力や個性が伝わらない
「フリーライターって、すごいですね」
名刺交換のたびに言われる言葉です。ですが、その先に具体的な仕事や提案が続くことは、ほとんどありませんでした。
「ライター」という肩書きだけでは、スキルや得意分野、届けたいテーマといった個性までは見えづらいからです。
ライターも、企業も、実績や肩書きだけでは語りきれない“中身”があります。
だから私は、その人の価値観や想いを伝え、より深い理解と新しい出会いを生む場をつくりたいと考えました。
これは、決して文章に個性を持たせるという意味ではありません。
互いが一緒に仕事をするうえでの個性や魅力を尊重するべきだということです。
さらに見過ごせないのが「AIの台頭」
たしかにAIは速く、正確に文章を作れます。
しかし、誰かと向き合い、心を揺らす言葉を紡ぐには、真摯に伝えようとする気持ちが必要です。
私はそれを、AIには代替できない「人間の価値」だと信じています。
共存するだけでなく、人間にしか生み出せない価値を育てていきたい──
それが、IntegrityWritingの根幹です。
IntegrityWritingの取り組み(構想中)
- ライターの魅力を深堀りする「ライター紹介」
- ライターのスキルアップを応援するメディア
- 文章に関わる人へのツール及びアプリ開発
これらを通じて、ライターや言葉に関わる人々が、「真摯さ=Integrity」 を軸に、社会と新しいつながりを築いていけるような未来を目指していきます。